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HOME✺がんばろう!岩手➤広域がれき処理の拡大に向けて(2)

広域がれき処理の拡大に向けて(2) [ 2012/ 4. 28 記:関根敏伸]

がんばろう!岩手 info広域がれき処理(2)

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広域がれき処理の拡大に向けて(2)

災害がれきの広域処理が、ようやく動き始めました。

4月23日には、細野環境大臣と達増知事の会談が行われ、細野大臣は、全国の受け入れ状況について60万トン以上が可能の見通しを示されました。4月27日には、三重県知事らが県庁を訪れ、受け入れの確認書が交わされるなど朗報が相次ぎ、ここにきて動きが加速し始めた感があります。

広域がれき処理の先陣を切ったのが東京都ですが、全国の自治体では受け入れ是非の判断のため、東京都の取組みを参考にするための視察が続いている状態と聞いております。

東京都で受け入れられているのは宮古市のものですが、同市の仮置場におかれた廃棄物は、

1、空間線量率の測定
 2、廃棄物ごとの放射性濃度の測定
 3、鉛の遮蔽物(しゃへい ぶつ)を利用した遮蔽線量率

の測定が行われた後、安全性を確認されたものだけが、東京都に向かって搬出されることになります。加えて、搬出のために積み込まれたがれきのコンテナ周辺では、東京都から派遣された職員によって最終確認の空間線量率検査が行われ、3重、4重の安全基準をクリアされたものが、鉄道で東京に輸送されていきます。

私は、広域がれき処理の受け入れを全国の自治体にお願いするにあたっては、現地を実際に見てみる必要があると考え、受け入れ側である東京都に出向きました。

視察先は、中間処理施設の「リサイクルピア」 焼却施設の「東京臨海リサイクルパワー
そして、東京湾の最終処分場である「*東京都廃棄物埋立処分場」の三箇所です。

*詳細はこちら 東京都環境局公式サイト 埋立処分場

[^リサイクルピアと東京臨海リサイクルパワーは4月4日視察  ^東京都最終処分場は4月24日視察]

これら施設周辺は、東京湾を埋め立てた地域であり、東京都のスーパーエコタウン事業によって、廃棄物処理施設やリサイクル施設、コンクリートプラント工場、処分場から生じるガスを利用した発電施設や風力発電施設などが密集しています。

災害がれき処理の流れ

宮古から送られたがれきは、中間処理施設で、可燃物と不燃物に選別破砕する作業が行われます。その後、可燃物が焼却施設に送られ、都内から出てきた一般廃棄物と一緒に燃やされ、最終的な焼却灰や不燃物が、最終処分場に埋設される流れになります。

それぞれの施設では、敷地周辺での週1回の**空間線量率の測定をはじめ、「がれき」「焼却灰」「★スラグ」「★残渣物(ざんさ ぶつ)」などの放射性物質濃度と遮蔽線量率の測定が行なわれ、最終処分場では「処理水」の濃度測定も行われております。

 ★スラグ=金属の製錬に際し、溶融した金属から分離して浮かぶカスなどの意。
  ★残渣物(ざんさ ぶつ)=絞りカスなどの意。

いずれもその結果は不検出、あるいは、安全性に全く問題のないレベルになっており、測定結果は***東京都のホームページ等で随時公表されています。

**詳細はこちら 環境省 災害廃棄物対策 受入自治体の処理について

***詳細はこちら 東京都環境局公式サイト 災害廃棄物処理

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東京都の場合は、

「都が最終処分場を所有していた」
 「都知事の強いリーダーシップが発揮された」
 「処分施設が住民の生活エリアから遠く離れている」

などの理由で広域がれき処理が進んだと言われていますが、当初は多くの都民からの苦情が寄せられた、と伺ってきました。また、現在でも最終処分場への環境学習などによる子供達の立入は自粛されているようです。

しかしながら、一連のがれき処理の実態を、しっかりと生の目で把握し、その対応策の緻密さと、安全性への理解が深まれば、広域がれき処理は大きく前進するものと確信しております。多くの自治体の積極的な視察の実施を期待します。

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