[いのちの作法] 平成20年 2月23日(記)
生命尊重の行政で全国的にも有名な旧沢内村(現西和賀町)。
柔らかな方言に表れる優しさと、厳しい自然に育まれた「凛」とした強さを併せ持つ有為な人材を輩出するところ・・・西和賀町。
そんな印象が私にはあります。
そこに暮らす人達を題材にした記録映画「いのちの作法」の上映会がありました。
老人医療費無料化の歴史を辿った内容かな?と思い会場を訪れましたが、
現在進行形の、素の、ありのままの地域の日々
が描かれたドキュメンタリー映画となっておりました。
町や村にDNAがあるとするならば、西和賀町は見事な西和賀町というDNAを持って、それを脈々と受け継いでいます。
人の命・人格を尊重し、毎日の生活を茶化したり、手を抜いたりせず、真面目に実直に目の前の現実に立ち向かっていく。
今、多くの日本人が失くしてしまいがちな人間性が町や村のDNAになっています。そんな環境の中で
町に暮らすお年寄りや障害を持った人達
西和賀町を訪れる心に傷を負った子ども達
が、地域の人達に包み込まれ、穏やかな時間を共有し、生きていることへの感謝の気持ちと、豊かな人間性を取り戻していくのです。
少し違和感のあった「いのちの作法」というタイトルが、映画を見終わった時には、すっと心の中に収まった様な気になりました。
「人間」と「いのち」に向き合う暗黙の「しきたり」や「決まり」が、地域には間違いなく存在しているのです。
当日は驚くほど多くの人達が会場を訪れました。北上市民や西和賀町の人達が、この映画の完成をどんなに待ち望んでいたのか、そして如何に多くの人達が映画制作のために汗を流して来たのか、を知ることが出来ました。
私の地元「北上」では最近、映画制作が続いています。産業の町のイメージが強い北上市ですが、芸術文化を育んだり、制作意欲をもった人達を歓迎し、応援し、一緒になって後押ししていく。そんなDNAが北上にはある様な気がします。
映画[いのちの作法]は地域の自立、まちづくり、文化、生命、人間としての人格、などなど、様々なことを考えさせられた作品でありました。 同作品は、県内を中心に各地で上映会が開催される予定と聞いています。
記録映画「いのちの作法」公式サイト をご覧の上、家族こぞっての鑑賞をお勧めいたします。
[いわて牛共励会] 平成20年 1月26日(記)
1月24日と25日、会派有志5名とともに、政務調査へ出かけました。
目的は大消費地「東京」での米の販売動向と、東京食肉市場で開かれる「いわて牛共励会」の調査、視察のためです。
初日の夜、翌日に控えた「第18回いわて牛共励会」を前に、達増知事、生産者、県や市場関係者、卸・小売関係者など200名が参加し高輪のプリンスホテルで「いわて牛の集い」が行なわれました。
達増知事からは、新たにいわて牛の取り扱いを始めるホテルや焼肉店の代表者に「いわて牛」の看板交付が行なわれ、今後の更なる普及拡大を期待して熱い握手が交わされました。
当日の料理は、岩手が誇る食材をメインにしたものとなりましたが、ちょっとした感動を覚えながら、気付いたら腹八分を優に超える量を胃に収めてしまいました。
普段パーティー料理をあまり得意とせず、ほとんど手を付けないことが多い私ですが、今まで食したこの種の料理では間違いなく1〜2番に位置づけられる出来映えでした。
いわて牛は勿論のこと、
三陸地鶏、岩泉の黒豚
三陸のアワビ・ホタテ・イクラ・マツカワ
冬野菜の寒締めほうれん草・促成アスパラ
生しいたけ
と、東京のホテルで改めて地元岩手の食材の素晴らしさを見直した次第です。
県民性を反映してか、PR下手が一次産業の大いなる機会利益の損失を蒙らせているのかも知れません。反省、であります。
さて、翌日東京食肉市場で開かれた共励会は大いなる盛り上がりを見せました。出品数は60頭。私の地元の北上からも4名の生産者が自慢の枝肉を出品していました。

「わっしょい、わっしょい」という掛け声の中、一対になった枝肉が順番にセリに掛けられていきます。
当日セリに掛けられた枝肉の
総重量は「29,420kg」、平均単価「2,385円」
しめて総金額「7,018万円」、上物率は「90%」
ということになりました。
共励会終了後の表彰式では、いわて牛の品質の高さに対する賛美と、これからの一層の期待感が関係者から寄せられておりました。

60頭の中から、合計5名が最優秀賞、優秀賞、優良賞に選ばれましたが、最優秀賞2連覇を成し遂げた
JA岩手南花泉、関正弘さん
の枝肉単価は何と「4,067円」を付けていました。
総じて評価に見合った高値が付けられた「いわて牛」ですが、なかでも「前沢牛」は「3,000円」を超える値で取引されておりました。
また、たまたま当日セリに掛けられていた「近江牛」も同様でした。生産者の皆さんの毎日の努力に心から敬意を賞するとともに、ブランドを磨き育て守ることの精神的、経済的価値の重要性を認識させられた調査でありました。
機会を見て、また訪れて見たいものです。